2011年12月29日木曜日

(Manjar de Coco )ココナッツパンナコッタの プルーンソース添え

やさしいココナッツ味に濃厚なソースがベストマッチ


作り方
① 牛乳(1カップ)にコンスターチを入れ、よく混ぜ溶かす。
② 鍋で残りの材料(牛乳、ココナッツミルク、砂糖)を弱火にかける。
③ 沸騰する前に①を加えて、玉にならないようにトロットロになるまで混ぜ続ける(約20分)。
④ 水でぬらしたエンゼル型やゼリー型に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。(一夜置いておくと、もっとしっかりする。)
⑤ 鍋を干しプルーン、水と砂糖を火にかけ、少しとろみがついたら火と止め、冷ましておく。(冷やすともっととろみが出ますので、調整する。)
⑥ 型から取り出す時は、周りにナイフなどを少し入れてから、型を回しながら素早く横に動かしたら、お⑦をかぶせて一気にひっくり返す。
⑧ プルーンのソースをかけて出来上がり。


材料 (10人分)
牛乳         720ml
ココナッツミルク   400ml
ココナッツパウダー  大さじ4
砂糖         大さじ6
コンスターチ     大さじ7

ソース
干しプルーン     200g
砂糖         大さじ6
水          1½カップ

(Arroz com lentilha e bacalhau)レンズ豆とタラの塩漬けピラフ


作り方
① 干しタラを1晩水に浸けて塩抜きし、冷蔵庫に入れる。(ときどき水を取り換える。)
②干しタラをざるにあげ、軽く茹でてから骨を除き細かくほぐす。
③ 米を洗ってから、ざるにあげて水分を切る(30分)。
④ 鍋にオリーブオイルを熱して玉ねぎを炒めてから米を炒める。
⑤ 米がはじけ始めたら、レンズ豆と野菜ブイヨンのだしをひたひたに入れ、弱火にして蓋をする。
⑥ 水分がまだ完全になくなってないうちに、干しタラとパセリを入れ、軽く混ぜてから完全に炊く。(米を食べてみて、水気がなくなっているのにまだ芯があるようなら、少しお湯を足して、もうしばらく炊く。)
⑦ 火を止め、しばらく蒸らす。
⑧ フォークでピラフをほぐしながら皿に移し盛りづける。仕上げにオリーブオイルを少々かける。

材料 (6~8人分)
インディカ米    2カップ
レンズ豆      1カップ
干しタラの塩漬け  400g
玉ねぎ       1個
イタリアンパセリ  適量
野菜ブイヨン    2袋
水         5カップ
オリーブオイル   大さじ4

豆知識

レンズ豆(lentilha)を食べる習慣はイタリア移民から定着し、ブラジルでは特に大みそかに食べる習慣があります。ブラジル人にとって、「レンチリア」は年越しそばのようなもので、大みそかに欠かせない一品です。サラダ、スープやピラフにして食べます。平べったい形をして、コインに似ていることから、「レンチリア」を食べると一年お金に困らないと言われています。
干しタラの塩漬け(bacalhau)はポルトガルが発祥で、第二次世界大戦以前は安く入手できたそうで、ブラジル人はよく食べていました。しかし、戦後以降価格が高騰して、現在では主にイースターやクリスマスのパーティなどで食べます。一般的にはタラの煮物やコロッケにして食べます。

(Salpicão de Frango) チキン&リンゴのクリーム和えサラダ


作り方
① 鍋に鳥肉を入れ、水、チキンコンソメ、塩と一緒に火が通るまで煮てから、細かくほぐす。
② 青リンゴはさいの目切り、人参は千切り、セロリは小口切りにする。
③ ①、②、コーン、干しぶどう、無糖練乳、マヨネーズ、塩(少々)を混ぜ合わせる。(無糖練乳は中の液体を捨てて固形の部分のみを使用する。)
④ 冷蔵庫で冷やす。食べる直前にポテトチップを混ぜ合わせて、皿に盛りづける。(もっと食感を楽しみたいなら、ふりかける程度でOK。)

*「Salpicão」のベースの材料は青リンゴ、干しぶどう、マヨネーズと無糖練乳。基本的には鳥肉を使いますが、ツナ、ハムやパーティーなどで余ったローストチキンなどでアレンジしても可能。また、野菜もヤシの新芽、グリーンピース、オリーブ、ピーマン、ひよこ豆などを使ったり、苦手な野菜を除いてもいい。

クスクスパウリスタ (Cuzcuz Paulista) エビと野菜のしっとり塩ケーキ

冷めてもおいしいサンパウロの郷土料理

エビと野菜のしっとり塩ケーキ
(Cuzcuz Paulista)

作り方
① 玉ねぎ、ニンニク、パセリをみじん切り、ピーマン、パプリカをさいの目切り、万能ねぎを小口切りにする。
② 茹で卵とオリーブの実をスライスにし、トマトは輪切りにする。
③ ボールにコーンフレークとキャッサバ粉を入れ、よく混ぜながら手で少しほぐす。
④ 水(½カップ)に少々の塩を混ぜてから、③にかけてから軽くほぐす。
⑤ サーディン(いわし)を開き、小骨を取る。
⑥ お湯(4カップ)にコンソメを溶かし、だし汁を作る。
(飾りのエビの茹で汁を使ってもいい。)
⑦ 大きな鍋にオリーブオイルを熱して、玉ねぎを炒めてからニンニクを入れる。
⑧ ピーマン、パプリカを入れ、しばらく炒める。
⑨ トマト缶、オリーブの実、ローリエ、パセリ、万能ねぎと⑥を入れ、塩と胡椒で味付けをし、しばらく煮込む。
⑩ エビを加えて、煮込む。
⑪ 火を弱火にし、③を少しずつ入れながら混ぜる。
⑫ しっとりしてかつしっかりしたペスト状になって、加熱した後に火を止める。(ベチャッとして底に水分が残っていたら、粉を加え、ぱさぱさな状態になったら、お湯で伸ばし、調整をする。)
⑬エンゼル型にオイルを薄く塗り、その底や周りに茹で卵、トマト、サーディン、グリンピースをきれいに並べてから、⑫が熱いうちに少しずつ入れて、スプーンなどで丁寧に隙間なく埋めてから、しばらくそのままの状態で放置し冷ます。
⑭ 型から取り出す時は、周りにナイフを少し入れてからお皿をあててひっくり返す。

材料 (10~15人分)
コーンフレーク   2カップ
キャッサバ粉    1カップ
むきエビ      300g
玉ねぎ       1個
ニンニク      3個
ピーマン      1個
パプリカ(赤)   ½個
パプリカ(黄)   ½個
トマト缶      1缶
グリンピースの缶詰 1缶(200g)
ヤシの新芽     1カップ
オリーブの実    10個
コンソメ      1個 
(*チキン、野菜やエビなど)
オリーブオイル   1カップ  
お湯        適量
塩         適量
胡椒        適量
イタリアンパセリ  適量
万能ねぎ      適量
ローリエ      1枚


クスクスパウリスタ(Cuzcuz Paulista)とは?
クスクス(cuzcuz)という料理は世界で親しまれているエスニック料理ですが、ブラジルには様々なクスクスの調理方法があります。その中でもサンパウロ州のクスクスは特殊で、17世紀~18世紀にかけて今のスタイルができたと言われています。その昔、サンパウロ州の未開拓地からミナスジェライス州へ旅をする商人達は、トウモロコシの粉、コーンや鶏肉などの食材をよく弁当箱に入れて持ち運んでいました。これらの具材は旅の途中で混ざり合い、鶏肉の肉汁がトウモロコシの粉に滲み込んで、偶然に今のクスクスの形ができたと言われています。クスクスはブラジルのひとつの代表的な料理で、日常の食事から、パーティーと、お祭りに欠かせない人気メニューです。